ゴルフを始めると、職場や仲間内から「コンペをしよう」とお誘いを受けることも多くなるでしょう。「ゴルフコンペ」とは、簡単にいうと「ゴルフの競技会」ということ。職場や仲間内でゴルフコンペを行う場合、初心者から上級者まで楽しめるようなローカルルールが設けられていることも多くありますので、あまり構えすぎずに楽しみながら参加してみましょう。
「ゴルフコンペ」の種類には、会社や友人など個人が主催する「プライベートコンペ」やゴルフ場が主催しており誰もが参加できる「オープンコンペ」、ゴルフの腕前を競うために開催される「競技コンペ」という種類があります。
日本でゴルフコンペというと、仲間内の親睦を深めるゴルフ大会、というイメージで使用されることが多いです。
コンペの競技形式にもさまざまなものがありますが、多くのコンペで用いられているのが「ダブルペリア(新ペリア)」と呼ばれる方法です。これは、18ホールのうち12ホールのスコアを抽出し、そのスコアに応じて各自のハンディキャップを算出します。
この他にも、それぞれの参加者のレベルに合わせたハンディキャップを合計スコアから引いて順位を決める「アンダーハンディ」や、ハンディキャップなしで順位を決める「スクラッチ」といった方法もあります。
ゴルフコンペに参加することになったら、まず準備をしなければいけません。普段ゴルフをするときと持ち物はあまり変わりませんが、他にもチェックしておきたいところがあります。
常識の範囲とも言える部分ですが、「集合に遅れないようにする」という点は非常に大切。そのためには、あらかじめ集合時間と集合場所をしっかりチェックしておきましょう。万が一遅刻をしてしまうと、コンペに参加する人全員に迷惑をかけてしまうことになります。
コンペでは、プレーが終了した後に表彰式を行います。「主催者の挨拶」「成績発表」「各賞の表彰」「締めの挨拶」という流れで進んで行くことがほとんど。最終組の場合は、プレー終了から表彰式まであまり時間がないことが多いため、自表彰式の時間と場所を確認し、遅れないように注意しましょう。
一人でプレーするのではなく、多くの人と一緒にプレーすることになりますので、基本的なルールやマナーを再度見直しておくと安心です。また後述しますが、コンペの場合は独自のローカルルールがありますので、こちらに関してもチェックしておきましょう。
ゴルフコンペに参加するときには、ゴルフコンペだからこそ注意したい点というものも多くあります。その中でも特に確認しておきたい点について紹介します。
コンペでは、プレー進行が遅れてしまわないようにローカルルールが定められています。例えば、規定打数の2倍をスコアの上限とする、フェアウェイ・ラフでショットが難しい場所にボールが落ちた場合にボールを6インチ以内なら動かせる「6インチプレース」など、さまざまなものがあります。
そのため、コンペではどのようなローカルルールが適用されるのかを確認しておきましょう。
コンペでは、幹事が一括して精算する場合があり、カードを使おうと思っていたのに使えなかった、ということも。そのため、事前にどんな精算方法になるのかを確認しておく必要があります。
また、ゴルフ初心者だからこそコンペに参加するときに意識しておきたい点があります。一人で練習しているときには意識しない部分もありますので、慣れるまではしっかりと意識を向けておきましょう。
初心者はどうしても打数が多くなるもの。そのため、移動の時などはできるだけ急ぐように心がけましょう。「一緒にプレーする人をなるべく待たせないように」という姿勢を見せることも大切です。ただし、急ぐ際には周りが見えなくなる傾向があるので、しっかりと周りを見ながら移動することを忘れずに。
せっかくコンペに参加しているのですから、自分のプレーに集中するだけではなく周りの人のプレーもしっかり見ておきましょう。みんなで楽しむという意識を持つことも大切。コンペにはきっと上級者も参加しているでしょうから、他の人のプレーが参考になることもあるはずです。
同伴者のプレー中には音を立てない、という意識も必要です。コンペに参加している人がみんなで楽しくプレーするためにも、周りへの気遣いを忘れないようにしましょう。
最後に、ゴルフ初心者が知っておきたいゴルフコンペでよく使用される用語をご紹介します。
通称「ハンデ」。初心者から上級者まで平等に入賞を狙え、全員が楽しめるようにするためのもの。
グリーン上で、カップまでグラブのグリップ程度の距離まで近づいたとき、パットせずに終了できるローカルルールのこと。OKかどうかは同伴者が判断します。
「ワングリップOK」の逆で、しっかりカップインするまでプレーを続けること。
フェアウェイとラフで、カップに近づかない範囲で6インチボールを動かしても良いとするローカルルールのこと。
ティーショットがOBになった際に適用されるローカルルール。第2打地点の近くに設置された特設ティーから第4打をプレーします。
スコアの上限を規定打数の2倍、と定めること。
ラウンドが終わった後、同伴者とスコアを確認する作業のこと。