ホールインワンやアルバトロスの保険とは?初心者でも偶然ホールインワンということもあります。日本では達成した本人が祝賀会や記念品を贈る慣習があります。そんな予期せぬ出費に対応してくれるのがホールインワン保険です。今回はアルバトロス・ホールインワン保険について詳しく解説していきます。
ご祝儀、記念樹、お祝い会の経費など、金銭的負担が重なってしまうホールインワンやアルバトロス。本来は嬉しいことであるナイスショットを心から喜べるようになる、そんな安心のホールインワン補償がついているゴルフ保険を紹介します。
補償内容や適用条件においてはそれほど大きな違いは見られませんが、プラン次第では補償額の上限に大きな差が出てきます。
保険会社 | 補償額 | 年間保険料 |
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三井住友海上 | 最大100万円 | 3,000円~ |
記念品(※金券類は対象外)購入費用やお祝い会の経費、ホールへの記念樹、キャディさんへの祝儀など、ホールインワンにともなう様々な金銭的負担に対応しています。 |
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保険会社 | 補償額 | 年間保険料 |
楽天損保(旧:朝日火災) | 最大30万円 | 2,870円~ |
契約プランに応じて、最大30万円まで補償。セルフプレーの場合には、目撃者や証明書、ビデオ映像などが必要となります。 |
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保険会社 | 補償額 | 年間保険料 |
損保ジャパン | 最大50万円 | 5,000円~ |
緑化促進として、公益社団法人ゴルフ緑化促進会への寄付金にも対応しています。(保険金額の10%以内に限る) |
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保険会社 | 補償額 | 年間保険料 |
AIG損保 | 最大30万円 | 9,310円 |
祝賀会開催費用の補償は、ホールインワン達成の翌日から3ヶ月の間となるので注意が必要です。 |
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保険会社 | 補償額 | 年間保険料 |
東京海上日動 | 最大30万円 | 3,690円~ |
他社のゴルフ保険と同様に、国内で達成したホールインワン・アルバトロスが対象となります。 |
※最新の補償内容や詳細につきましては各サイトにてご確認ください
日本ではホールインワンやアルバトロスを達成した場合に、記念品贈呈・祝賀会・記念植樹・キャディへの祝儀などの喜びを分かち合う慣習が定着しています。
その費用は規模によって異なりますが数十万程度から3桁万円を超えるケースも。本来であれば喜ばしいことのはずなのに、金銭的負担が大きくなりアマチュアゴルファーにとっては辛い出来事になってしまいます。
そこでゴルファー保険ではほとんどの場合、こうした事態に対処するための保障が組み込まれています。対象となるのは
などです。但し、不正などを防止する意味もあって支払い条件は厳しく決められています。
まず、日本国内のゴルフ場で、パー35以上の9ホールを正規にプレーします。1名以上の同伴競技者とプレー中にホールインワンもしくはアルバトロスを達成したアマチュアゴルファーのみが対象となります。
保険金を請求する場合には保険会社所定のホールインワン・アルバトロス証明書に同伴競技者、被保険者のゴルフ競技の補助を行ったキャディ、ゴルフ場の支配人すべての署名または記名捺印が必要で、各費用の支払いを証明する領収書なども用意する必要があります。
ホールインワン・アルバトロスを達成した場合、お祝いとして祝賀会を開いたり、記念品を贈呈したりするのが日本での習慣です。それにかかる費用は人数や規模によって様々で、20~30万円程度で済む場合もあれば、大規模なゴルフコンペなどでは100万円を超える場合があるのです…。
もちろんお祝いでの出費を最小限に抑えたい場合は、キャディへのご祝儀と同伴者への記念品、そして簡単な食事会を開く程度に留めることも可能です。
逆にハデにお祝いしようと思えば、いくらでも費用をかけることができます。これに関してはどのようなお祝い方法をとるかによって大きく変わってくるため、ホールインワン時にかかる費用はケースバイケースだということが言えます。
では、仮にホールインワンを達成したとして、それを10名程度でお祝いをしたとしましょう。その場合にかかる費用は、
など、合計するとやはり25~30万円ぐらいは最低でもかかるでしょう。
ゴルファーにとって、ホールインワンやアルバトロスは、非常に名誉で嬉しい出来事です。しかし、実際は「出してしまった…」「嬉しいけど出費を考えるとツライ…」などと考える方が多いのも事実。
そんな問題を解消するために誕生したのが、今や日本独自の制度として定着している「ホールインワン保険」です。
確率は低いといっても、ホールインワンは決して上手な人に限って起きることではありません。初心者の方でも十分に起こり得るため、偶然達成してしまったがために、多額の出費が必要になるぐらいなら保険に入っておこうと考える人が増えてきているそうです。
原則として、キャディを使用しないセルフプレー時に達成したホールインワンまたはアルバトロスは保険金の対象とはなりません。
セルフプレー時に支払いの対象となる例外のケースとしては以下のいずれかの条件を満たす場合に限ります。
以前はキャディの証明がないと支払いの対象にはなりませんでしたが、最近では、それ以外の第三者の目撃の証明やビデオ撮影されたものがあればOKとなるように一部緩和されてきています。
しかし、ショートホールの度にビデオカメラを回すのも面倒ですし、第三者が必ずいるとは限りませんので、キャディ付きで競技を行っておいたほうが安心です。
その他、保険金が支払われないケースとしては以下のようなものがあります。
ホールインワンやアルバトロスは頻繁に起こるものではありませんが、ゴルファー保険を契約する場合は、必ず支払い条件などを細かく確認しておくことをおすすめします。
ホールインワンを出しても、達成したことを証明できなければ保険は適用されません。ここでは、ホールインワンを証明する方法を紹介します。
ホールインワン保険の対象となるキャディーを付けることをおすすめします。そして、ホールインワンを達成したことをキャディーに証明してもらいます。キャディーをつけていないと、証言してくれる人がいないため、ホールインワンを達成したことを証明できずに保険適用されないのです。
ゴルフ場の使用人・工事業者・運搬業者・造園業者が目撃している場合は、証明書に目撃者の署名をもらう必要があります。もしも、前後組のプレーヤーが見ていた場合は、そのプレーヤーの証明でも問題ありません。後日連絡を取れるように、その場で連絡先を交換しておくと良いですよ。また、証拠が撮影されているビデオ映像があると十分な証拠となるので、保険が適用されやすくなります。
ホールインワンを達成すると、嬉しさのあまりすぐに祝儀を開催したり、記念品を作成したりしてしまう方も少なくありません。しかし、祝儀や記念の費用を負担する前には、保険会社へ相談しましょう。ゴルファー保険の保険金は、実際にかかった費用に対して支払われますが、補償の対象とならなかった場合は自己負担となってしまいます。
例えば、記念プリペードカードの制作や特定の方へのプレゼントなどは、支払対象外になることがあるのです。「保険に入っているから大丈夫!」と考えずに、一度補償の対象となるかどうか確認しましょう。
ホールインワン達成祝賀会を開く慣習が根付いていないため、海外のゴルフ保険にはホールインワン補償が含まれておりません。しかし完全に日本独自の「ガラパゴス保険」ではないようで、お隣の国、韓国では衝撃のエピソードが生まれています。
2013年、韓国で大規模なゴルフ保険詐欺が発覚し、なんと140人が摘発されたそうです。保険金不正受領総額はなんと10億ウォン(日本円で約8000万円)にものぼり、世間を揺るがす大事件として取り上げられたようです。その事の顛末を振り返ってみましょう。
詐欺事件の犯人の一人であるK氏は、2013年にホールインワン補償のついたゴルフ保険に加入。その4か月後には最初のホールインワンを達成し、500万ウォンの保険金を受け取ったようです。
これに味を占めたのでしょうか。別口のゴルフ保険に新たに加入し、ホールインワンやアルバトロス達成の申告を続けます。その後も同様の手口をくり返し、全6回のホールインワン補償、しめて2000万ウォンを着服したようです。
その達成に要した期間はわずか15か月ほど。ホールインワンが発生する確率から考えると、明らかに不正の疑いがもたれます。結果、警察が動くこととなり、K氏だけでなく保険詐欺が疑われる人物を一挙に洗い出し。出るわ出るわと総勢140人もの容疑者が摘発される大事件に発展しました。
さらに、摘発された140人には、保険会社の外交員やキャディなど34名の関係者が含まれていたそうです。口裏を合わせ架空のホールインワン証明書を発行した「でっち上げホールインワン」詐欺がいたるところで横行していたわけですね。
ゴルフ保険のホールインワン補償は、ゴルファーにとってはお守りのような存在です。実際にホールインワンを達成したあかつきには、証明書の発行など必要手続きを正規の手段にてしっかりと行わなければなりません。当然ですが。関係者から詐欺の共謀を持ちかけられたとしても、その話に乗ってはいけません。
事件を反面教師とすべく、まずは加入を検討しているゴルフ保険のホールインワン補償について、適用条件や必要書類をしっかり確認しておくことが大切です。
日本ではホールインワンを達成した場合、そのプレイヤーが主催で同伴者やキャディ、コンペ参加者などに対してお祝いを振る舞う慣習が根付いています。
キャディへの祝儀をはじめ、祝賀会や記念品、コースに記念樹の贈呈などの催しをする必要があります。その費用は数十万に及ぶケースも珍しくはありません。
しかし海外にはこのような慣習はありません。今回は、なぜこのような独特のお祝いをする慣習が日本に定着したのかを見ていきましょう。
海外ではホールインワンを達成しても、せいぜい飲みの席で祝いの乾杯が行われる程度です。
しかし、日本人にとって「ホールインワンは特別なできごとで、生涯に一度の奇跡」というイメージが定着しています。
特にゴルフが人気を博するようになった初期には、ゴルフは富裕層のたしなみというイメージが強く根付いていました。
喜びを分かち合うというイメージで豪華な祝賀会などを開いていたのが、そのまま一般にも定着していったことが考えられます。
また、この慣習が根付いた経緯には諸説ありますが、それだけ日本ではホールインワンに対して特別な意識があることが伺えます。
「これだけの幸運をタダで済ませるのは申し訳ない」というミラクルプレーに対する日本人的な謙虚さが反映されているのが今日までの背景になっています。
一生に一度あるかないかのホールインワンを、世界に一つしかないデザインでお祝いできるクオカード。かさばらないアイテムなので、手軽に持ち帰ってもらうこともできます。またコンビニやファミリーレストランでも使えるので、もらう側にとっても実用性が高いのが魅力です。商品によっては、金箔や銀箔、専用のオリジナルケースなど、豪華な演出もできますよ。
ホールインワンの記念品はやはりインパクトが欲しいという人も多いようです。似顔絵や名前が入ったボールをつくってもらうと特別感あふれるものになります。デザインの自由度が高いことが記念品として人気の理由です。ゴルフボールは消耗品なので、もらう側にとっても負担に感じることもありません。達成日やゴルフ場名などの記念に合わせたデザインに仕上がるので、相互にとってもいい思い出になること間違いありません。
タオルもホールインワン記念品としてよく選ばれるアイテムの一つです。日常生活でよく使用されるので、もらう人にとってもうれしいですね。エンブレムやゴルファーイラストなどをワンポイントとして入れることが可能です。名前や達成日、ゴルフ場の場所など刺繍として記すこともでき、シンプルなデザインから派手なものまで幅広く対応してもらえます。またタオルといえば「今治タオル」をはじめとした高級タオルがありますが、手ざわり・肌ざわりの良い上質なタオルはもらった本人だけでなく、ご家族にも喜ばれるでしょう。
石川遼、馬場ゆりか選手が似顔絵入りのマーカーを使用していることで有名ですが、希少性が高いので一般人で持っている人はそう多くいません。デザイン性は豊富にあります。受け取る側にとってもかわいいデザインであればきっと喜ぶでしょう。他にも自身の名前やホールインワンした日付を入れるなどして記憶だけでなく、記録としても残しておくのも有りではないでしょうか。
マーカー同様、希少性が高く、その日のスコアや自身の名前、ヤード数、達成日などを入れることが可能。デザイン性が豊富で実用性が高いので人気があります。JGA(日本ゴルフ協会)に記載されているようにディボット跡を直すことはマナーです。グリーンフォークを使用することで周りから礼儀正しく、またさりげなく芝を直す人がカッコよく見えますね。使い込むほど味が出てくるので、ゴルフ愛好者にとってはうれしいアイテムになります。
ゴルフをたしなむ人にとってホールインワンとは、だれもが夢見る光景ですが、プロのテクニックを以てしても狙って出すのは至難の業です。実際、ホールインワンを出すことは、宝くじの高額当選に匹敵する運が必要だと言われています。
例えば、同じアマチュアでも年間60ラウンドプレーする人が30年かけても、一度もホールインワンを出せないこともあれば、年数回のプレーで2~3回達成してしまう豪運の持ち主もいます。
ホールインワンの達成確率は、一般的に1/8,000~14,000程度。1ラウンドではショートホールが4ホールあるため、約2,000~2,500ラウンドに1回成功する計算になります。
この確率を当てはめると、年間20ラウンドをプレーする人であれば100年に1回起こるかどうかです。
ちなみに高度な技術を持ち、頻繁にプレーするプロゴルファーは、統計によると1/604。プロの場合はアマチュアに比べて、1/10の確率で達成すると言われています。中でもアルバトロスはさらに高難易度です。
アルバトロスとは、「パー4を1打内で入れる」「パー5を2打内で入れる」など長距離を一気に詰めてスコアを3打縮めることを指します。確率で言うと女子プロで1/1,000,000、男子プロで1/150,000ほどです。これをアマチュアで出そうとすると1/2,000,000~3,000,000になります。
ホールインワンの確率とは、ある程度の実績を統計的に見て算出された数値です。ではどのような歴代で、どのような記録が樹立されてきたのかをジャンル別でご紹介します。
アメリカのゴルファーでノーマン・マレーという人物が、ホールインワンの最多記録保持者です。
通算59回ものホールインワンを達成していて、記録上18ホール中2回達成したことや、年間で4回も達成した経験もあるようです。
2002年にアメリカのコロラド州で、マイケル・クリーンという人が517ヤードのパー5という記録を樹立しています。
1965年にロバート・ミテラという人物が、447ヤードのパー4を出てからはしばらく記録が更新されなかったので、古い情報ではこちらの方を最長記録として記載されている場合があります。
1999年12月18日にクリスチャン・カーペンターという少年が、4歳と195日という若さでホールインワンを達成しています。
ギネス記録には日付や年齢ゴルフ場の記載がほとんどで、ホールの距離などは示されていませんでした。ちなみに有名なタイガーウッズは、6歳の時に最初のホールインワンを達成しています。
最高齢の記録保持者で、103歳のガス・アンドレオンという男性がいます。
彼にとって、人生で8回目のホールインワンだったそうでフロリダ州のサラソタにあるゴルフ場で樹立しています。
アルバトロスよりも難しいとされているパー5のコンドル。コンドルはトリプル・イーグルとも呼ばれており、達成した方の数はほとんどいません。コンドルを達成した中で信じ難い記録を持っている方がマイケル・クリーンです。2002年7月4日にアメリカのコロラド州にある「グリーン・バレー・ランチ・ゴルフ・クラブ」というコースの9番ホールでコンドルを達成しました。517ヤード・パー5のホールをたったの一打でカップインしたため、最も距離の長いホールインワンとして記録が残っています。
1964年9月には、ノーマン・マンレーがアメリカのカリフォルニア州にあるコースで2ホール連続ホールインワンを達成しました。330ヤードの 7番ホール・パー4 でホールインワンを出し、8番ホール・パー4 でもホールインワンを出したという記録があります。つまり、ホールインワンと併せてアルバトロスも2ホール連続で達成したのです。そのスコアは61で、コースレコードとしてマークされました。さらに、ノーマン・マンレーは、ホールインワンの最多記録保持者で59回という記録を持ち、今だに破られていません。
アメリカのバージニア州にあるパブリック・コースで行われた大会でパトリック・ウィルスが(59歳)が 57のスコアで、エージシュートの新記録を出しました。パトリック・ウィルス氏は+4ハンデのアマチュア・ゴルファーでしたが、その大会での内容は信じ難いもので、ホールインワンを3つも達成。その内、ホールインワンの2つはミドルホールで出たアルバトロスを出していたのです。