まずはアプローチとは何かということですが、「グリーンの周りからボールをグリーンに乗せ、カップに寄せるための短いショット」を指します。ラウンドする際のスコアを上げるためには、このアプローチが重要なポイントであるといわれていますので、スコアアップを目指すのであれば、アプローチの練習をすることが必要です。
アプローチには3種類の打ち方がありますので、状況によって使い分けていきます。ここでは、「チップショット」「ピッチショット」「ロブショット」の3つをご紹介します。
グリーンエッジからカップまで比較的距離がある場合には、転がすことでボールをカップに寄せます。このショットのことを「チップショット」と呼びます。
「ピッチショット」は、グリーンエッジからカップまでの距離が比較的短い場合に使うショット。高めにボールをあげてグリーンに乗せてカップに寄せます。この時はあまり転がしません。
最後に「ロブショット」ですが、高くボールをあげてグリーンに乗せた後に、少ない転がりでカップに寄せるショットのことです。バンカーなど障害物を超えてグリーンに乗せる必要がある場合に使用するショットです。
アプローチに使用するクラブは、一般的にPWやSW、AWを使用するというイメージを持っている人も多いでしょう。ですが、決して「ウェッジ」という名前がついたクラブを使わなければならないというわけではありません。例えば7番アイアンや9番アイアンを使うこともあります。
例えばグリーンエッジからカップまでの距離が比較的ある場合には、PWや9番アイアンを、距離があまりない場合はSWを使ってピタッと止めるような打ち方をすることになります。
ただし、ゴルフを始めたばかりの初心者の場合は、ロフトの立ったクラブで転がし、カップに寄せる練習をするのがおすすめです。
アプローチは3種類あるとご説明しましたが、初心者がまず覚えておきたいのはチップショット。そのため、ここではチップショットの正しい打ち方についてご紹介していきます。
まずアプローチを打つ時には、スタンス幅は通常より狭くして、左足体重のアドレスを作ります。グリップは短く握りましょう。また、ボールは右足の前に置くようにします。
ボールを打つ際には、パッティングの際と同じように手と体が一体となったイメージで打つようにします。手首は返さず、手と肩を結んだ三角形を維持したまま振るようにしましょう。この時、手首を返さないことと、頭が動かないように注意するのもポイントです。
どのくらい振るかは、どれくらい飛ばしたいかによって変わってきます。クラブを振る時のポイントとしては、テークバックとフォロースルーの振り幅を揃えることです。
スコアアップのためにはアプローチが上手くなることが大きな鍵ではありますが、急に上手くなれるわけではありません。やはり上達のためにはコツコツと練習することが必要。ここでは、アプローチが上手くなるための練習方法についてご紹介します。
一番良いのは、実際のゴルフ場で多くの経験をすること。感覚を身につけておくことも必要ですが、頻繁にラウンドに行くのは難しい場合もあります。そのため、アプローチ練習場がある打ちっ放しで練習を重ねるのもひとつの方法。また、ショートコースに行ってみるのも良い方法と言えるでしょう。
また、ラウンドに行った際には、そのゴルフ場にアプローチ練習場があるかどうかをチェックしてみると良いでしょう。もし練習場がある場合には、一旦練習してからラウンドに出るようにすると、余裕を持ってプレイできるようになります。
また、プローチは室内で練習する方法もあります。ゴルフショップにはアプローチを練習するための練習グッズが販売されていますので、使いやすそうなものを選んでみると良いでしょう。このようなグッズを取り入れることにより、家でもアプローチの練習ができるようになりますのでおすすめです。
また、練習する時には折りたたんだタオルを両脇に挟んでクラブを構え、両脇をしめてタオルを落とさないようにクラブを振る練習を繰り返してみましょう。この練習により、手首や腕だけで打とうとする癖を改善することができるでしょう。