「初心者のコースデビューにはショートコースがおすすめ」とよくいわれますが、そもそもショートコースとはどのようなコースなのでしょうか。
通常は、1ラウンド18ホールで構成されていますが、ショートコースは9ホールと本コースの半分となっています。さらに、1ホールあたりの距離も「100ヤード未満〜200ヤード未満」と比較的距離が短い点も特徴です。
ショートコースがどのようなコースなのかがわかった上で、なぜ初心者におすすめなのかを見ていきましょう。
まず、本コースと比較するとショートコースは「プレー料金が安い」というメリットがあります。価格が安い分気楽にコースを回れますし、その分たくさん練習ができます。そのため、初心者には最適といわれているのです。
一般的に本コースでプレーした場合の料金は、7,000円程度からというところが多いものの、ショートコースの場合には2,000円程度からプレーできるところもあるようです。
ショートコースは、練習に最適という点が大きなメリットです。
距離が短いため、男性の場合はフルスイングができないホールもあるかもしれませんが、その場合はアプローチやハーフショットを重点的に練習できるというメリットもあります。やはりアプローチはスコアアップを目指す人にとっては重要なポイント。本コースではなかなかじっくりと練習できない部分も、ショートコースであればしっかりと練習できるという面があります。
さらにショートコースは距離も短いため、「まだそんなに飛距離を出せない…」という場合でも問題ありません。一般的には100ヤードから200ヤードのホールが多くなっていますが、短いところでは50ヤードというホールがあるコースもあります。
たとえあまり飛ばせなくても、同伴者にあまり気を使わずに楽しくプレーできるという点もメリットといえるのではないでしょうか。
ゴルフの練習をするのにぴったりなのが、「回り放題」のプラン。これは、決められた時間まで何ホールでもプレーできるため、じっくりと練習するのに最適。一般的に回り放題プランがあるのはショートコースのことが多いため、初心者にはぴったり。心ゆくまで練習できるので、スコアアップにもきっと役立つことでしょう。
このサイトでも紹介しているように、ゴルフ場でプレーする際にはさまざまなマナーやルールがあります。そのため、コースに出る時にはとても緊張してしまい、プレーに集中できないことがあるかもしれません。しかし気軽にプレーできるショートコースでデビューすればだんだんとゴルフ場に慣れることができ、本コースでのデビューもスムーズにできるでしょう。
とはいえ、いつ頃ショートコースでデビューしたら良いのか判断に迷うことがあるかもしれません。例えばゴルフスクールに通っているのであれば、スクールで「ショートコースデビューしてみたい」と相談すると良いでしょう。
また、自分で練習をしているという人であれば、「ドライバーでは5割程度、アイアンでは8割程度前にまっすぐ飛ばせる」、「ウェッジは距離と力加減を把握できている」、「パターマットで数回連続でカップイン可能」といった点をクリアできていれば、ショートコースでスムーズにプレーできるのではないでしょうか。
ショートコースでデビューする時に必要な持ち物は、基本的には下記の通りとなります。
特にクラブに関しては、ショートコースの場合はフルセットで持っていく必要はないでしょう。例えば8番アイアンや9番アイアン、PWやSW、パターなど、コースに合わせて3〜5本程度のクラブを持っていけば大丈夫です。それに、セルフプレーが基本となるショートコースの場合は乗用カートがないため、キャディバッグを持ち歩くのは大変なので、クラブを厳選しておくとプレーが楽です。
ショートコースは初心者向きということもあり、あまりコースに慣れていない人も多く来ています。そのため、プレーの進行も遅れがちになる傾向があることから、プレー中の移動やグリーンからの退去は速やかに行いましょう。ゴルフの基本は「Play First」。この基本を忘れずにプレーしていれば、多少の遅れが出てしまったとしても他のプレーヤーも容認してくれることでしょう。